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    リョウくん、ありがとう

    こんばんは、店主の息子です。

    当店のマスコット、フレンチブルドックのリョウくんが10年の生涯を閉じることになりました。店主は、未だ立ち直れていない様子ですが、その心痛は如何ばかりのことだったでしょう。「もう泣く涙もないわ」と言って泣いています(いました)。本当に生きがいだったですから・・・。私はリョウくんとは1ケ月に1回ぐらい、たまにしか合えませんでしたが、自分の身近な存在を失うって悲しいですね、心に堪えますね。何か生活の空間のなかにポカンと穴が開いたような感じです。失ってからその実感がどんどん膨らんでいくのですから不思議です。あのときああしておけば、このときどうだったか、どうしてもいろいろと考えてしまいます。その点、店主は、自分の老体にムチを打って、リョウくんの病院への通院など、献身的によくがんばっていたなと思います。

    死んだ連絡を受けた日のことです。二人の娘といっしょにリョウくんの死に目に会いに行ったのですが、かけつけたことを店主が喜んでくれました。そして、店主の話に娘がもらい泣きをし、そのもらい泣きをした娘を見て、私がさらにもらい泣きをするというカオスでした。そうやって悲しんであげることも、リョウくんにとっての供養になるのかなとも思いました。まだ時間がかかるでしょうけれど、店主が再びがんばって仕事に打ち込めるように、新しい生きがいを見つけてくれればと願うばかりです。

    ああ、リョウくん、あなたにとっての命は長かったですか、短かったですか、それから「人生」いや「犬生」は楽しかったですか、つらいこともありましたか、どんな時に幸せを感じましたか、店主も私もまだだいぶ先になりますが、そっちに行った時には思い出話を聞かせてください。そうしてみれば、吉永家には、ジョン・タロ・リキ・キンタ、そして、リョウくん、5代にわたって、このワンコたちが、私たちの生活を楽しく、彩りのあるものにしてくれました。みんな本当にありがとう。そして、このたびはリョウくん、家族の一員として、私たちにいろんな思い出をたくさんありがとう、とても楽しかったよ(合掌)

    今日は、ここまで。