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    論文は誰に向かって書くのか?

    こんばんは、店主の息子です。

    今回は、標題に関して少し深堀りしてみたいと思います。私(博士後期課程学生)には、大学院の指導教員が3名(主1、副2)付いているのですけれど、先日、彼らに次のような質問をしてみました。それは「私の書いている論文って、専門的すぎて理解しづらいところがあると思うのですが、これでぶっちぎってよろしいでしょうか?」というものです。そもそも、家内も子どもたちも「文章が理屈っぽくて読みたくないし、そもそも内容がよくわからない。」という貴重なご意見を頂戴している代物(論文)で、非常に不人気です。ここで、各教員で微妙に答えが違うわけです。1人目は、自分が意識している読者(学者ではない)を想像してその読者が理解できるように書くこと、2人目は、査読者がいるので査読者の関心を引き、読みやすい内容にすること、3人目は、専門性の追求なので素人はある程度無視して同じ分野の研究者がうなづける内容にすること、このようなご意見をいただきました。どれも正しいのでしょうけれど、どれを意識するかによって、内容が変わってくることは必然です。ここで、2人目の意見は当然であると言えます。それは、査読者が理解して認めてくれないと投稿論文が作品になりませんし、博士課程の実績として積み上がらないということですので致命的です。これは納得しました。しかし、1人目と3人目の先生のご指摘は対照的と言えますので、これらを両立させるのが大変だということが今の悩みです。そんなところで本件を結論付けることはできませんが、いろいろと試行しつつ、状況によって答えも変わってくるのだと思います。いずれにしても、一人よがりにならないように、読み手がいることを意識して論文を書きたいですね。とにかく手を休めず文章を書くべし!そして、次の投稿も張り切って頑張ります。

    今日はここまで。