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    実証的研究の難しさ

    こんばんは、店主の息子です。

    昨日は、店主とともに恒例の人間ドックに行ってきました。コロナの影響もあって、一部の検査が中止だったり、医師による検査結果の説明がなかったり、少し不満なところがありましたが、今が我慢の時なのでしょうね。さて、随分前になりましたが、心理学研究のお話をしました。それに関連して、本日は、私が取り扱っている社会科学における実証的研究の内容を取り上げたいと思います。そもそも「実証」とは、確実に証拠を得るという意味です。それには、実験的方法と観察的方法があります。私がこれまで行った具体的な方法には、アンケートとインタビューがありますが、これらが、いわば測定するための実験なのです。社会科学ですから、この測定が非常に難しいんです。例えば、前回の調査では、職場に緊張感ありますかとか、危機感がありますかとか、職場の雰囲気は良いですかとか、概念の話ですから、質問の内容が非常に抽象的で、且つ、被験者の声が客観的なのか主観的なのか、評論なのか事実なのか、ずばっとわからないんです。被験者が提供してくれる字(アンケート)や声(インタビュー)から、どうやって本質を探るかってことなんですね。本などを読むと、やはり、実験を行う前にどれだけ精緻な設計書を描けるかということが、品質の高い研究になるかどうかを左右するようです。それは、調査課題をどれだけ具体的にできるかということですし、具体的な研究テーマの設定にも関係することです。つまり、研究全体に関係してくるんですね。こうやって、頭の中を整理しようとまとめているつもりなのですが、ただ憂鬱を生み出すだけで、研究が進んでいる感が全くありません、という今回は愚痴でございます。

    今日は、ここまで。